現金
探偵が頼りにするのはカードよりもすぐに使える現金です。
いざという時に探偵にとって最も頼りになるのは、ATMで現金をおろせる
キャッシュカードでもなく、それ一枚で買い物ができるクレジットカードでもなく
むきだしの現金です。
探偵とカードの相性がよくないのは、探偵として行動している時にカードを
紛失してしまうと、ばれたくない身分が知られてしまうおそれがあるからです。
カードがあれば、いつでもATMで現金をおろせるし、好きな時に買い物もできるから、といった
考えは探偵としては失格です。
とはいっても全てのカードがダメではなく、そこから身元が割れるおそれの無い
プリペイドカード類は活躍します。
スイカなどは尾行中の移動で電車やバスに乗るとき、支払いがスムーズに
済ませられて小銭を使う必要もないので便利なアイテムです。
1秒でも早く次の行動へ移りたい時ほど、現金での支払いよりもプリペイドカード
での支払いの方が勝ります。
それ以外の部分では、全て現金で支払いができるように探偵は多めに現金を
持ち歩く必要があります。
調査に使うであろう金額にプラス5~10万円ほど上乗せしておけば、
アクシデントや急な出費にも対応できるでしょう。
ですが何が何でも余裕を持たせたい、と余り多くの現金を持ち歩くのは危険です。
探偵という職業柄トラブルに巻き込まれることもあり、そこで奪われたり紛失
してしまうケースも考えられるからです。
現金は主に尾行中や調査中に何かを調達しなければならなくなった場合に使います。
より探偵らしい使い方としては、聞き込みの際に報酬として渡すこともあります。
探偵が調べることはあまりいい話題でないことがほとんどで、皆話したがらない
内容が多いのですが、ドラマや小説のワンシーンのようにお金を渡せば、渋々ながら口を割る人もいます。渡すお金の金額が多ければ多いほど、より協力してくれる可能性は高くなります。